六親不認
読み方:ろくしん ふにん
意味
父母・兄弟・妻子などの近親者(六親)さえ親族として認めないこと。肉親への情愛や人情をまったく顧みず、非常に冷酷であるさまをいう。転じて、義理・人情にとらわれず非情に振る舞うことにも用いる。
由来
「六親」は中国の伝統的な親族区分で、父・母・兄・弟・妻・子を指すことが多いが、数え方には異説もある。「不認」は認めない、見分けない意。中国語の「六親をも認めない」という表現が四字に定着したものとされる。特定の一つの古典を典拠とする故事成語としての出典は明確ではなく、日本では漢語的な四字熟語として用いられる。
備考
「六親」は一般に父・母・兄・弟・妻・子をいうが、親族の範囲には説がある。日常会話ではやや硬い語で、強い非難を込めて用いられる。単に「親族と絶縁する」という意味に限定されない。
補足
- 「六親不忍」「六親不人」などは誤記(正しくは「六親不認」)。
- 「六親」を必ず祖父母・親戚全員の意味と限定して解釈するのは不正確で、伝統的な近親者の総称である。
例文
- 利益のためには家族をも切り捨てるとは、まさに六親不認の態度だ。
- 彼は権力を手に入れてから六親不認となり、昔からの友人にも会おうとしなかった。
- 緊急時であっても六親不認な処置ではなく、関係者への配慮を忘れてはならない。
分類
類義語
対義語
- 親子和合
- 骨肉相親
- 相親相愛