以人為鑑
読み方
いじん いかん
意味
他人の言動や成功・失敗を鏡として、自分自身の行いの良し悪しを判断し、反省や改善に役立てること。人の経験から学び、自らの得失を明らかにするという意味。
由来
中国・唐の太宗が、諫臣の魏徴の死を悼んで述べた言葉に由来する。貞観17年(643年)ごろの言葉として『貞観政要』に「以銅為鑑、可以正衣冠。以古為鑑、可以知興替。以人為鑑、可以明得失」とある。人を鏡とすれば、自分の得失を知ることができる、という趣旨である。
分類・構成
備考
「鑑」は「かがみ」の意で、通常の表記は「鏡」ではなく「鑑」。音読みでは「いじんいかん」といい、訓読では「人をもって鑑となす」と読む。
誤用・混同注意
- 「以人為鏡」と書くのは一般的な表記ではない。四字熟語としては「以人為鑑」が標準。
例文
- 先輩の失敗を以人為鑑とし、同じ手続き上のミスを繰り返さないよう業務の流れを見直した。
- 経営者には、他社の成功だけでなく失敗も以人為鑑として、自社の方針を検証する姿勢が求められる。
- 彼女は周囲への批判で終わらせず、他者の言動を以人為鑑として自分の態度を省みた。
類義語
- 他山之石
- 前車之鑑
- 以古為鑑
対義語
- 独断専行
- 独善専行