人仰馬翻
読み方:じんぎょうばほん
意味
戦いに敗れた兵士や馬が倒れ、隊列がひどく乱れるさま。転じて、多くの人が右往左往し、収拾がつかないほど大混乱に陥ることをいう。
由来
中国・元代(13~14世紀ごろ)の無名氏による雑劇「賺蒯通」第二折に見える表現とされる。官軍との戦いで「人仰馬翻」となり、応戦できないという場面に由来する。人が仰向けに倒れ、馬がひっくり返るほどの敗走・混乱を表した語で、日本でも四字熟語として用いられる。
備考
本来は戦場での敗走・混乱をいう語。現代では、災害時や業務現場などで、非常に混乱している状況をたとえて用いる。やや文章語・硬い表現である。
誤用・混同注意
- 「じんこうばほん」とは読まない。「仰」はこの語では「ぎょう」と読む。
例文
- 奇襲を受けた部隊は、人仰馬翻のありさまで退却した。
- 開店初日に予想以上の客が押し寄せ、店内は人仰馬翻の騒ぎになった。
- システム障害と注文変更が重なり、現場は人仰馬翻となった。