不知所措
読み方
ふち しょそ
意味
どう対処すればよいかわからず、うろたえ、なすべき方法を失うこと。突然の出来事や予想外の事態に直面し、進むべき方針や取るべき行動がわからない状態をいう。
由来
出典は中国の古典「論語」子路篇とされる。孔子の言葉「刑罰不中、則民無所措手足(刑罰が適切でなければ、民は手足の置き所がなくなる)」に基づく。「所措」は「処置・行動を施すところ」をいい、「不知所措」は、どう行動すべきかを知らない意となった。論語は春秋時代の孔子(前551~前479年)の言行を、戦国時代ごろに弟子たちが編纂したものとされる。
分類・構成
備考
文章語・硬い表現であり、日常会話では「途方に暮れる」「どうしてよいかわからない」などと言うことが多い。単に知識がないことではなく、突然の事態に対する方法を失って困惑する状態を表す。
誤用・混同注意
- 「不知所置」と書くのは誤りで、正しくは「不知所措」。
- 単に「知らない」という意味ではなく、「どう対処すべきかわからず困惑する」という意味である。
例文
- 突然の指名を受け、彼は不知所措の様子で壇上に立ち尽くした。
- 想定外のトラブルが重なり、担当者は一時、不知所措となった。
- 家族は急な知らせに不知所措だったが、まず避難先を確認することにした。