万代不刊
読み方:ばんだい ふかん
意味
非常に長い年月を経ても、改めたり削ったりする必要がないこと。特に、内容が正確で価値が高く、後世まで書き改める必要のない書物・文章をいう。また転じて、永久に変わらない真理・価値・規範のたとえにも用いる。
由来
特定の中国古典の一文を直接の出典とすることは確認しにくく、成立した時代も明確ではない。「万代」は非常に長い世代・年月、「不刊」は本来、削る・改める意の「刊」に打消しの「不」が付いた語で、書き直しや訂正の必要がないことを表す。これらを組み合わせ、永遠に改変を要しない書物や事柄の意となった。
備考
「不刊」は「出版されない」という意味ではない。ここでの「刊」には削る・改める意があり、「不刊」は訂正・改作の必要がないことをいう。現代では文章語的で、名著や普遍的な価値を評価する場面で用いる。
別表記
- 萬代不刊
補足
- 「不刊」を「出版されない」という意味に解するのは誤り。ここでは「削る・改める必要がない」の意。
例文
- この古典は、時代が変わっても読み継がれる万代不刊の名著だ。
- 研究者はその定理を、万代不刊の真理であるかのように慎重に扱った。
- 憲法の基本理念を万代不刊の規範とみなすべきかどうか、議論が分かれている。