千変万化
読み方:せんぺん ばんか
意味
物事の状態や姿が、きわめて多様に、次々と変化すること。「千変」は数え切れないほどの変化、「万化」は無数の変化を表し、変化の多さ・激しさを強調する語。自然の景色、社会情勢、技術、芸術表現などの移り変わりに用いる。
由来
中国の道家思想書『列子』の「周穆王」篇にある「千変万化、不可窮極(千変万化、窮め極むべからず)」に基づく。成立時期は『列子』自体の真偽や成立年代に諸説あるが、一般に魏晋期(3~4世紀頃)に現在の形が整ったとされる。無数に変化して、その極みを尽くすことができないという意味から生じた故事成語である。
備考
「変化が非常に多い」という肯定的・中立的な表現であり、必ずしも混乱や悪い変化を意味しない。「千変万変」とは言わない。主に「千変万化する」「千変万化に富む」の形で用いる。
補足
- 「千変万変」は誤りで、正しくは「千変万化」。
- 「千変万化」は、単に種類が多いことよりも、状態が次々に変わることを表す。
例文
- 山の天気は千変万化で、晴れていたと思うと急に霧が出ることがある。
- 情報技術の世界は千変万化しているため、継続して学び続ける姿勢が必要だ。
- 演者は千変万化する表情で、登場人物の複雑な心情を表現した。