一成不変
読み方:いっせい ふへん
意味
いったん成立・完成した物事が、その後まったく変化しないこと。また、状況の変化に応じず、決まった方法や考え方に固執することをいう。現代では、制度・計画・考え方などが硬直しているという批判的な文脈で用いられることが多い。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「王制」にある「一成而不可変、故君子尽心焉(ひとたび成れば変えることができない。だから君子は十分に心を尽くす)」に基づくとされる。これが「一成不変」という四字にまとめられた。『礼記』は前漢期、紀元前1世紀ごろまでに編纂・成立したとされる。
備考
現代日本語では、「一成不変の考え方」「一成不変では通用しない」のように、柔軟性のない制度・方針を批判する際によく用いる。「一生不変」とは別の語である。
誤用・混同注意
- 「一生不変」は別の表現であり、「一成不変」の誤記・誤用として混同しない。
- 読みを「いちせいふへん」とするのは誤りで、標準的な読みは「いっせいふへん」。
例文
- 市場環境が急速に変わる以上、一成不変の経営計画では対応できない。
- 伝統を尊重することと、規則を一成不変のものとして扱うことは別である。
- 教育制度を一成不変とみなさず、社会の実情に合わせて見直す必要がある。