一以貫之
読み方
いちい かんし
意味
一つの根本的な道理・主義・信念によって、すべてを筋道立てて貫くこと。また、最初から最後まで同じ方針や考えを変えずに通すこと。物事や言動に一貫した原則があることをいう。
由来
中国の古典『論語』里仁篇にある、孔子の言葉「吾道一以貫之(わが道は一を以てこれを貫く)」に基づく。孔子(前551年頃~前479年頃)が、自身の教えには一つの根本原理が通っていると述べたものとされる。『論語』は戦国時代(おおむね前4~前3世紀)に編集・成立したと考えられる。後段で曾子は、その根本を「忠恕(まごころと思いやり)」と説明している。
分類・構成
備考
文章語・格調高い表現であり、日常会話では「一貫して」「首尾一貫して」と言うほうが自然な場合が多い。原典の訓読は「一を以て之を貫く」。
例文
- この会社は、創業以来「品質第一」という理念を一以貫之の方針として守ってきた。
- 彼の著作には、人間の尊厳を重んじる思想が一以貫之している。
- 目先の評判に左右されず、一以貫之の精神で研究を続けることが大切だ。