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生者必滅、会者定離

読み方:しょうじゃ ひつめつ、えしゃ じょうり

意味

生きている者は必ず死に、出会って縁を結んだ者も、いつかは必ず別れるという意味。すべてのものは移り変わり、永遠には続かないという仏教の無常観を表す。死別や離別を避けられない人生の理として述べる言葉。

由来

仏教の無常観に基づく漢文調の句である。とくに『仏遺教経』にある「世皆無常、会必有離(世はすべて無常であり、会えば必ず離別がある)」という教えに通じる。『仏遺教経』は伝統的に後秦の鳩摩羅什による漢訳、5世紀初頭(405年頃)とされる。日本では中世、特に13世紀ごろ成立した『平家物語』などを通じて無常を表す言い回しとして広まった。

備考

仏教的で文語的・改まった表現であり、日常会話ではやや硬い。主に死別や離別、人生の無常を語る場面で用いる。相手を慰める際は、冷たく聞こえないよう配慮が必要。

別表記

  • 生者必滅会者定離
  • 生者必滅、会者必離

誤用・混同注意

  • 「生者必滅」を「盛者必衰」と混同する誤り。前者は生きる者が死ぬこと、後者は栄えている者が衰えることをいう。
  • 「会者」を「かいしゃ」と読むのは誤りで、通常は「えしゃ」と読む。
  • 『別れを積極的に選ぶべきだ』という意味ではなく、死別・離別が避けられないという無常の理を述べる言葉である。

例文

  • 親友の転勤を見送って、「生者必滅、会者定離とはいえ、やはり寂しいものだ」と感じた。
  • 祖父の葬儀で、住職は生者必滅、会者定離という言葉を引き、命と縁の尊さを説いた。
  • この小説は、生者必滅、会者定離という無常観を背景に、家族の出会いと別れを描いている。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字