去年の今日に似たり
読み方:きょねんのきょう に にたり
意味
前年の同じ日と比べて、物事の状態や人のあり方が少しも変わらないことをいう。特に、毎年同じことを繰り返すだけで進歩や改善がない、という批判的な意味で用いられることが多い。景色や習慣などが以前のまま残っていることを、中立的・懐旧的にいう場合もある。
由来
正確な初出や成立時期は不詳である。漢文調の言い回しだが、特定の中国古典を直接の出典とすることは明確ではない。日本でことわざとして定着し、近世(おおむね江戸時代)には尾張いろはかるたの「き」の札として採用され、広く知られるようになった。
備考
尾張いろはかるたの「き」の札として知られる。現代では「変化や進歩がない」という否定的な文脈で使われやすいが、景色・風習などが昔のままであることを述べる中立的な用法もある。
誤用・混同注意
- 単に「昨年の同じ日」を指すだけの表現と考えるのは不十分。慣用句としては、前年と比べて状況が変わらず、進歩がないという含みで用いられることが多い。
例文
- 新年度になっても部署の体制は去年の今日に似たりで、問題点がほとんど改善されていない。
- 毎年同じ失敗を繰り返していては、去年の今日に似たりと言われても仕方がない。
- 久しぶりに訪れた商店街は去年の今日に似たりで、昔ながらの店並みが残っていた。