黔驢技窮
読み方:けんろ ぎきゅう
意味
持っているわずかな技量や手段をすべて使い果たし、もはや打つ手がなくなること。また、実力や能力の底が知れてしまうことをいう。多くは、人の乏しい才能・策略が尽きることをやや批判的に表す。
由来
中国・唐代(8~9世紀)の文学者、柳宗元の寓話「三戒」の一編「黔之驢」に由来する。貴州(黔)にいた虎が、初めは大きな驢馬を恐れたが、驢馬が鳴く・蹴る以外のことをできないと見抜き、ついに襲いかかった話から、「黔驢の技が窮する」、すなわち乏しい技が尽きる意となった。
備考
「黔」は中国の貴州省の古称、「驢」はロバを指す。相手の能力不足をあざけるような響きがあるため、本人の努力や失敗に対して用いる際は配慮が必要。
補足
- 「黔驢之技(けんろのぎ)」は同じ故事に由来する関連表現だが、「黔驢技窮」とは字面・読みが異なる。
- 「黔」を「黒」などの別字に置き換えない。
例文
- 相手に新しい反論を次々と示され、彼の強気な主張もついに黔驢技窮となった。
- 値下げだけで売上を維持しようとする経営は、いずれ黔驢技窮に陥るおそれがある。
- 同じ仕掛けばかりを繰り返したため、そのマジシャンは観客に黔驢技窮だと思われてしまった。
分類
類義語
- 万策尽きる
- 手詰まり
- 窮余の策
- 底を突く