麟角鳳觜
読み方:りんかく ほうし
意味
麒麟の角と鳳凰のくちばしの意。いずれも伝説上の霊獣・霊鳥に由来することから、世にほとんどないほど珍しく貴重な物、または並外れてすぐれた才能をもつ人物をたとえる。単に珍しいだけでなく、価値や才能がきわめて高いという含みをもつ。
由来
中国・唐代の詩人、杜甫の「病後過王倚飲贈歌」にある「麟角鳳觜世莫識(麟の角、鳳のくちばしは、世の人にはその価値が分からない)」に基づく。詩は8世紀、761年ごろに作られたとされる。麒麟と鳳凰はいずれもめったに現れない瑞獣・瑞鳥であり、その角とくちばしを、きわめて希少で価値あるものの象徴とした。
備考
文章語・漢文調の硬い表現で、人材について用いることが多いが、希少で価値の高い物にも使える。「觜」は「嘴」とも書く。単なる珍品ではなく、卓越した価値をもつことを表す。
別表記
- 麟角鳳嘴
誤用・混同注意
- 「麟」を魚のうろこの意の「鱗」と書くのは誤り。
- 「麟角鳳毛」は類義の別の四字熟語であり、「麟角鳳觜」の表記ゆれではない。
- 単に数が少ないだけの物ではなく、希少で特にすぐれた人物・物を指す。
例文
- 彼のように古典文学と最新技術の双方に精通する研究者は、まさに麟角鳳觜だ。
- この原本は現存数がきわめて少なく、収集家にとって麟角鳳觜といえる。
- 会社は将来を担う麟角鳳觜の人材を見いだし、長期的に育成しようとしている。
分類
類義語
対義語
- 平々凡々
- 平凡無奇