鹿裘帯索
読み方:ろくきゅう たいさく
意味
鹿の皮で作った衣を着て、縄を帯の代わりにするほど貧しい身なりをいう。転じて、貧しく質素な生活をしながらも、境遇に満足して心豊かに暮らすこと、またはそのような人の姿を表す。
由来
中国の道家思想書『列子』「天瑞」に見える故事に基づく。春秋時代の賢人・栄啓期が、鹿の皮の衣を着て縄を帯にし、琴を弾いて歌っていたという話に由来する。成立時期は『列子』自体の真偽を含め諸説あるが、現行本はおおむね魏晋時代(3~4世紀頃)に整えられたとされる。
備考
単に「みすぼらしい」「貧困である」という非難ではなく、貧しさの中でも満ち足りて生きる態度を含む語である。日常会話ではまれで、文章語・教養語として用いられる。
別表記
- 鹿裘帶索
補足
- 単なる困窮や惨めな生活を表す語として使うと、本来の「貧しくても満足して暮らす」という含意を欠くことがある。
例文
- 彼は収入こそ多くないが、鹿裘帯索の暮らしを楽しみ、毎日を穏やかに過ごしている。
- 物を持たないことを恥じず、鹿裘帯索をよしとする生き方に共感する。
- 山里で自給自足を続けるその夫妻には、どこか鹿裘帯索の趣があった。
分類
類義語
対義語
- 栄耀栄華
- 豪奢爛漫
この四字熟語に使われている漢字
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