鶏鶩争食
読み方:けいぼく そうしょく
意味
鶏と鶩(アヒル)が餌を奪い合うように、視野の狭い者や凡庸な者同士が、わずかな利益・地位・利権などをむさぼるように争うこと。取るに足りない争いを批判的にいう語。
由来
中国古典『戦国策』の「斉策」には、凡庸な人物を「鶏鶩」にたとえる用例がある。鶏と鶩が餌を争う姿を、そのような者たちが小さな利益を奪い合うことに重ねて「鶏鶩争食」という。『戦国策』が扱う時代は戦国時代(紀元前5~3世紀ごろ)だが、この四字の形が定型化した正確な時期は不詳。
備考
「鶩」はアヒル、またはカモ類を表す字。現代の日常会話では使用頻度が低く、漢文調・批評的な文脈で用いられる。争う人々を低く評価する響きがあるため、使用相手には注意が必要。
別表記
- 雞鶩爭食
補足
- 「鶏鴨争食」とは通常書かず、定型は「鶏鶩争食」である。
- 単に激しい競争一般を指す語ではなく、つまらない利益を争うことを批判的にいう語である。
例文
- 部内の予算配分をめぐる議論が、将来への展望を欠いた鶏鶩争食になってはいけない。
- わずかな利権を奪い合う両派の姿は、まさに鶏鶩争食と評された。
- 市場全体を成長させる工夫をせず、狭い顧客層だけを争うのは鶏鶩争食にすぎない。
分類
類義語
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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