蝸角之争
読み方:かかく の あらそい
意味
ごく小さな事柄や、狭い範囲の利益・領分をめぐって争う、つまらない争いのたとえ。争っている当事者には重大に思えても、広い視野から見れば取るに足りない争いであることをいう。
由来
中国・戦国時代ごろ(紀元前4〜3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』の「則陽」篇に基づく。カタツムリの左右の角にあるという触氏・蛮氏という小国が、土地を争って戦うという寓話から生まれた。広大な世界に比べれば、角の上の国同士の戦いは極めて小さいことから、些細な争いを指すようになった。
備考
「かかくのあらそい」と読む。故事の触氏・蛮氏にちなみ、「蛮触之争」ともいう。相手の問題を一方的に「取るに足りない」と評する響きがあるため、使用する場面には配慮が必要。
別表記
- 蝸角の争い
補足
- 「蝸牛角上の争い」は同じ故事に基づく表現だが、「蝸角之争」の単純な書き換えではない。
- 「かぎゅうかくのあらそい」とは読まない。標準的な読みは「かかくのあらそい」。
例文
- 部署間で備品の置き場所をめぐって対立しているが、会社全体から見れば蝸角之争にすぎない。
- 隣家との境界線を数センチ単位で争うのは、まさに蝸角之争ではないか。
- 双方が面子にこだわって譲らず、会議は蝸角之争の様相を呈した。
分類
類義語
- 蝸角の争い
- 蛮触之争
- 蛮触の争い
- 鶏虫の争い