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驥尾之蠅

読み方:きび の はえ

意味

才能や実力の乏しい者が、すぐれた人物に付き従ったり、その人物の名声や力を利用したりして、自分も利益・名声を得ること。また、そのような人をいう。千里を走る名馬の尾にとまった蝿が、馬の力によって遠くまで運ばれることにたとえる。

由来

中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ「史記」伯夷列伝にある「顔淵雖篤学、附驥尾而行益顕(顔淵は学問に篤いが、驥の尾について進んだため、いっそう名が顕れた)」に基づく。驥は一日に千里を走るという名馬であり、その尾に付いた蝿が馬の力で遠くへ運ばれるイメージから、他人の力に便乗して名を得る者を指す語となった。

備考

「驥」は駿馬・名馬、「蠅」ははえを表す。能力ある人に学んで成長するという中立的な意味よりも、他人の威光に便乗するという批判的・へりくだった文脈で用いられやすい語である。

別表記

  • 驥尾の蠅
  • 驥尾の蝿

補足

  • 「冀尾之蠅」と書くのは誤り。名馬を表す字は「驥」。
  • 単に「優れた人物」そのものを指す語ではない。優れた人物に便乗して利益や名声を得る者をたとえる。

例文

  • 彼は著名な研究者の弟子であることを利用して仕事を得たが、周囲からは驥尾之蠅だと陰口を言われた。
  • 私の受賞は師の指導があってこそであり、驥尾之蠅にすぎないと感じている。
  • 有力者の名前だけを頼りに出世しようとする姿勢は、驥尾之蠅と評されかねない。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字

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