因人成事
読み方
いんじん せいじ
意味
他人の力・手腕・地位などに頼って、自分では十分な働きをせずに物事を成し遂げること。自力や主体性がないことを批判的、または軽蔑的にいう。
由来
中国の歴史書「史記」平原君虞卿列伝に見える語。「公等碌碌、所謂因人成事者也(あなたがたは平凡で、いわゆる他人に頼って事を成す者だ)」という句に基づく。戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の人物に関する記述を、司馬遷が前漢・紀元前1世紀末ごろに編纂した。
分類・構成
備考
一般に否定的な意味で用いる。「協力して成功する」という肯定的な意味ではない。なお、「他力本願」は本来は阿弥陀仏の力による救済を表す仏教語であり、単純に同義とはいえない。
誤用・混同注意
- 他者と協力して成し遂げるという肯定的な意味だと誤解されることがあるが、通常は自力・主体性のなさを批判的にいう。
例文
- 新規事業を因人成事で進めるだけでは、社内に必要な技術や経験が蓄積されない。
- 彼は有力者の後ろ盾による因人成事だと、政敵から批判された。
- 他社任せの因人成事に終わらせず、自分たちの企画として実行しよう。
類義語
- 他人任せ
- 仰人鼻息
- 寄らば大樹の陰