饔飧不継
読み方:ようそん ふけい
意味
朝食と夕食、すなわち毎日の食事さえ続けてとれないほど、生活が困窮していること。単に貧しいというだけでなく、食べる物にも事欠く深刻な窮乏をいう。
由来
「饔」は朝食、「飧」は夕食を表す漢語で、「不継」は続かない意である。清代後期の石玉昆による通俗小説『三侠五義』第11回に「饔飧不継」の用例が見られる。1879年ごろの刊行とされ、朝夕の食事を維持できないほどの貧窮を表す語として定着した。
備考
主に文章語・硬い表現である。個人や家庭、被災地などの極度の貧困を述べる際に用いる。単に一食を抜くことではなく、継続的に食料を得られない窮状を指す。
別表記
- 饔飧不繼
補足
- 「饔餐不継」と書くのは誤り。「飧」は夕食を表す字である。
- 「ようさんふけい」と読むのは誤り。正しくは「ようそんふけい」。
例文
- 失業が長引き、彼の一家は饔飧不継の状態に追い込まれた。
- 戦乱で田畑を失った村人たちは、饔飧不継の暮らしを強いられた。
- 支援団体は、饔飧不継に苦しむ世帯へ食料を届けた。