家徒四壁
読み方:かと しへき
意味
家の中には四方の壁しかなく、家財道具や蓄えがほとんどないこと。転じて、生活がきわめて貧しく、財産がない状態をいう。
由来
中国前漢の歴史書『史記』の「司馬相如列伝」に見える故事に基づく。紀元前2世紀ごろ、司馬相如が卓文君とともに成都へ帰った際、「家徒四壁立(家にはただ四方の壁が立っているだけ)」というほど貧しかったと記された。これが「家徒四壁」として定着した。
備考
主に文章語・改まった表現として用いる。「徒」は弟子の意味ではなく、「ただ」「いたずらに」の意。単に部屋が殺風景なことではなく、財産がないほどの困窮を表す。
補足
- 「徒」を「弟子」の意味と誤解しない。ここでは「ただ〜だけ」の意。
- 出典の句「家徒四壁立」を、そのまま四字熟語の表記だと取り違えない。慣用的な四字熟語は「家徒四壁」である。
例文
- 若いころの彼は家徒四壁で、古本を買う金にも苦労していた。
- 事業に失敗して家徒四壁となったが、家族で支え合って再起した。
- 家徒四壁の暮らしであっても、学問への情熱だけは失わなかった。
分類
類義語
- 四壁蕭然
- 赤貧洗うが如し
- 貧困窮乏