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長頸烏喙

読み方:ちょうけい うかい

意味

首が長く、口先が烏のくちばしのようにとがった人相のこと。中国の故事では、そのような人は苦難を共にすることはできても、成功して富貴を得た後まで行動を共にすることはできない、猜疑心が強く功臣を冷遇・排除しがちな人物だとされる。転じて、薄情で危険な君主・人物をいう。

由来

中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した「史記」越王勾践世家に見える故事による。越王勾践を助けて呉を滅ぼした范蠡が、同僚の文種に対し、勾践は「長頸鳥喙」であり、「患難は共にできても、安楽は共にできない」と警告した。范蠡は越を去り、残った文種はのちに勾践から死を命じられたという。日本では「鳥喙」を「烏喙」とも書く。

備考

現代の日常会話ではほとんど用いない、漢文・故事成語に関する語。人相そのものを論じる語というより、功労者を疑い、成功後に排斥しかねない権力者への警戒を表す文脈で使われる。

別表記

  • 長頸鳥喙

補足

  • 「長頸烏喙」は人相の特徴をほめる語ではなく、功臣を冷遇・排除しがちな薄情な人物への警戒を表す。
  • 「烏喙」を「うかい」以外に読んだり、「長頸」を「ちょうくび」と読んだりしない。

例文

  • 功績を立てた部下を次々に遠ざける彼の姿に、周囲は長頸烏喙の君主ではないかと恐れた。
  • 歴史上の権力者には、苦境では人材を頼りながら、成功後には功臣を疑う長頸烏喙の例がある。
  • 友人は、相手の人柄を見極めずに深く仕えるな、長頸烏喙の人物には用心せよと忠告した。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字