金蘭之交
読み方:きんらん の まじわり
意味
非常に親密で、互いに固く信頼し合う友人どうしの交際・友情をいう。金属を断つほど強い結束と、蘭のように香り高い心の通い合いをたとえた語である。
由来
中国の古典『易経』の「繋辞上伝」にある「二人同心、其利断金。同心之言、其臭如蘭(ふたり心を同じくすれば、その利は金をも断ち、心を同じくする言葉は、その香りが蘭のようである)」に基づく。この「金」と「蘭」のたとえから、固く気高い友情を「金蘭之交」と呼ぶようになった。繋辞上伝は戦国時代末から前漢初期、紀元前3~2世紀頃までに整えられたと考えられている。
備考
「金蘭」は金の堅さ・鋭さと蘭の香りをたとえにした語。主に「金蘭の交わりを結ぶ」の形で、改まった文章に用いる。基本的には恋愛ではなく、深い友情・親交についていう。
別表記
- 金蘭の交わり
補足
- 「金欄之交」と書くのは誤り。正しくは「金蘭之交」。
- 「金蘭之契」は近い意味をもつ別の成句であり、「金蘭之交」と混同しない。
例文
- 彼らは学生時代からの金蘭之交であり、苦しい時期にも互いを支え続けた。
- 両家は祖父の代から金蘭の交わりを結び、今日まで親しい交流を続けている。
- 利害だけで結ばれた関係ではなく、金蘭之交と呼べる信頼を築きたい。
分類
類義語
対義語
- 一面之交
- 泛泛之交
- 点頭之交