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過屠大嚼

読み方:かと たいしゃく

意味

手に入らない物事を、想像の中で得たかのようにして自分を慰め、満足した気になること。肉屋の前を通り、実際には肉を食べられないのに、食べるまねをして楽しむ意からいう。実質的な利益や満足を得られない、空しい自己満足という含みをもつ。

由来

中国・後漢末から三国時代にかけての文学者、曹植(192~232)の「与楊徳祖書」にある「過屠門而大嚼、雖不得肉、貴且快意(屠殺場の門前を通って大いにかむ。肉は得られなくても、それでも気分はよい)」に基づく。成立は3世紀初頭、概ね210年代ごろとされる。原文の「過屠門而大嚼」を四字に縮めた語である。

備考

日常会話ではまれで、文章語・故事成語として用いられる。単に想像を楽しむ場合にも使えるが、実物を得られない空しさや、行動を伴わない自己満足を批判する文脈で使われやすい。

補足

  • 「かとだいしゃく」と読むのは誤りで、読みは「かとたいしゃく」。
  • 原文に近い「過屠門而大嚼」は五字の句であり、四字熟語としては通常「過屠大嚼」とする。

例文

  • 限定品の写真を眺めているだけでは過屠大嚼で、実際に手に入るわけではない。
  • 海外の美食動画を見て満腹になったつもりになるのは、まさに過屠大嚼だ。
  • 計画だけを語って満足するのではなく、過屠大嚼に終わらせず実行に移すべきだ。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字