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轍鮒之急

読み方:てっぷ の きゅう

意味

非常に差し迫っていて、ただちに救いや処置を必要とする危急の状態をいう。車のわだちにたまったわずかな水の中で、干上がりそうになっているフナのように、援助が少しでも遅れれば手遅れになるほど切迫した事情をたとえる。

由来

中国の思想書「荘子」外物篇に由来する。戦国時代から前漢初期(紀元前3世紀ごろ)に成立したとされる故事で、貧窮した荘周が援助を求めた際、後日なら金を貸すと言われ、車のわだちの水にいるフナが「今すぐ一升・一斗の水を下さい。後で大きな川の水をもらっても助からない」と訴える話を引いたもの。「轍鮒」はわだちの水たまりにいるフナを指す。

備考

「轍鮒の急」とも表記する。日常会話より文章語・教養語として用いられることが多い。「急」は単なる忙しさではなく、救助や対応が遅れれば致命的になりうる切迫した状況を表す。

別表記

  • 轍鮒の急

補足

  • 「轍鮒」を「てつぶな」と読まない。正しくは「てっぷ」と読む。
  • 「轍」を「徹」と書かない。

例文

  • 災害で孤立した住民への救援は轍鮒之急であり、一刻も遅らせることはできない。
  • 資金が尽きかけた会社にとって、つなぎ融資を受けられるかどうかは轍鮒之急である。
  • 患者の容体が急変したため、医師は轍鮒之急として直ちに処置を始めた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字