謹小慎微
読み方:きんしょう しんび
意味
小さな事柄やわずかな点にまで注意を払い、きわめて慎重に行動すること。「小を謹み、微を慎む」という意味である。細心であることを褒める場合にも用いるが、度が過ぎて決断力に欠ける、必要以上に臆病であるという否定的な含みを伴うこともある。
由来
中国・前漢時代の思想書『淮南子』の「人間訓」にある「聖人敬小慎微、動不失時(聖人は小を敬い微を慎み、行動して時を失わない)」に由来する。『淮南子』は前139年ごろ、淮南王・劉安のもとで編まれたとされる。原文の「敬小慎微」を踏まえ、日本では「謹小慎微」の形でも用いられるようになった。
備考
「細部まで注意深い」という褒め言葉にも、「慎重すぎて小心である」という批判にもなりうる語である。文脈によって評価が変わる。
補足
- 「敬小慎微」と混同されることがある。これは『淮南子』の原文に見える語であり、「謹小慎微」とは用字が異なる。
- 「慎小謹微」は誤り。正しくは「謹小慎微」。
例文
- 新製品の安全確認では、担当者は謹小慎微に一つ一つの工程を点検した。
- 彼は謹小慎微な性格で、契約書の細部まで見落とさずに確認する。
- 謹小慎微であることは大切だが、慎重になりすぎて決断の機会を逃してはいけない。