誨人不倦
読み方:かいじん ふけん
意味
人を教え導くことに、飽きたり疲れたりせず、熱心に続けること。「誨」は教え導く、「不倦」は倦まないことをいう。教育者が根気強く指導する姿勢をたたえる語として用いる。
由来
中国の古典『論語』の「述而」篇にある、孔子の言葉「誨人不倦、何有於我哉(人を教えて倦まないことなど、私のどこにあろうか)」に基づく。孔子が、自分にその徳が備わっているとは言えないと謙遜した言葉である。孔子は春秋時代、紀元前5世紀ごろの人物であり、『論語』は戦国時代の紀元前4~3世紀ごろまでに編纂されたとされる。
備考
主に教育者・指導者の熱心さをほめる、やや硬い表現。「誨」は常用漢字外のため、文章では読み仮名を添えることがある。日常会話よりも、教育方針や人物評で用いられる。
補足
- 「教人不倦」と書くのは一般に標準表記ではない。『論語』に基づく表記は「誨人不倦」。
- 「誨」を「悔」や「海」と書き誤らないよう注意する。
- 読みを「かいにんふけん」としない。通常は「かいじんふけん」と読む。
例文
- 彼女は誨人不倦の教育者であり、質問する生徒一人ひとりに丁寧に向き合っている。
- 新人の成長を支えるには、誨人不倦の姿勢で助言を重ねる先輩の存在が欠かせない。
- 孔子の誨人不倦の精神は、現代の教育や人材育成にも通じる。
分類
類義語
対義語
- 教えを怠る
- 教育を放棄する