語焉不詳
読み方:ごえん ふしょう
意味
ある事柄について言及や説明はしているものの、内容が十分に詳しく述べられておらず、不明な点が多いこと。「まったく語られていない」のではなく、語られてはいるが詳しさに欠ける、という意味で用いる。
由来
唐代の文人・思想家である韓愈(かんゆ、768~824)の散文「原道」にある「語焉而不詳(これを語るも詳らかならず)」に基づく。成立は唐代・9世紀初頭(元和年間ごろ)である。「焉」は「それについて、それを」、「不詳」は「詳しくない」の意。日本では接続字の「而」を省いた「語焉不詳」の四字形が定着した。
備考
歴史資料・記録・説明文などについて、記述が不十分であることをやや硬い文語的表現でいう。「語源不詳」とは別語であり、語の起源が分からないという意味ではない。
補足
- 「語源不詳」と混同しない。「語焉不詳」は説明や記述が詳しくない意であり、語の起源が不明という意味ではない。
- 「語言不詳」と書くのは誤り。正しくは「語焉不詳」。
例文
- この古文書は事件に触れているが、その経緯については語焉不詳である。
- 報告書には結論だけが示されており、判断に至った根拠は語焉不詳だった。
- 伝記には彼の青年期の記述が少なく、当時の生活は語焉不詳といわざるを得ない。
分類
類義語
- 説明不足
- 言葉足らず
- 曖昧模糊
対義語
- 詳述
- 詳細明瞭