行雲流水
読み方:こううん りゅうすい
意味
空を行く雲と流れる水のように、少しも滞ることなく自然に移り変わること。また、文章・書・言動などが、作為や無理のない、のびのびとして自然な趣をもつことをいう。一定の形や執着にとらわれず、状況に応じて自在であるという意味でも用いる。
由来
中国・北宋(11世紀)の文人、蘇軾(そしょく/蘇東坡)が書いた「答謝民師推官書」に見える語。蘇軾は、優れた文章を「行雲流水」のように、定まった形はなくても、進むべき所を進み、止まるべき所で止まるため、筋理が自然に現れるものだと評した。後に文章・書画・人の振る舞いの自然で自在なさまを表す成語となった。
備考
本来は文章論・書論でよく用いられた語だが、現在は人の生き方や振る舞いにも使う。「行き当たりばったり」という無計画さを肯定する語ではなく、無理や作為のない自然な流れを表す。
例文
- 彼の随筆は、理屈を並べ立てているわけではないのに、行雲流水の趣があって読み飽きない。
- 師は、型を身につけたうえで、最後は行雲流水のように筆を運ぶことが大切だと説いた。
- 予定に固執せず、その場の状況に応じる彼女の仕事ぶりは、まさに行雲流水だ。
分類
類義語
対義語
- 矯揉造作
- 刻意造作
- 不自然