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融通無礙

読み方:ゆうずう むげ

意味

本来は仏教語で、あらゆる事物・現象が互いに妨げ合うことなく、溶け合い通じ合っていることをいう。転じて、考え方や行動が一つの形式や考えにとらわれず、状況に応じて自由で円滑であること。

由来

中国で成立した華厳教学の「万物は相互に関係しながらも障碍なく成り立つ」という思想に基づく仏教語である。『華厳経』およびそれを解釈した華厳宗の教説に見られる「無礙」「円融無礙」の観念と深く関係する。『華厳経』の漢訳は5世紀初め以降に行われたが、「融通無礙」という四字の定着時期そのものは明確ではない。

備考

一般には「形式にとらわれず柔軟である」という意味で用いる。本来は華厳思想における深い仏教的概念であり、単なる「都合よく規則を曲げること」を指す語ではない。現代表記では「融通無碍」も広く用いられる。

別表記

  • 融通無碍

誤用・混同注意

  • 「融通無我」と書くのは誤り。正しくは「融通無礙」または「融通無碍」。
  • 「何でも規則を無視してよい」という意味ではなく、本来は障りなく調和・通達することをいう。

例文

  • 彼は異なる部署の意見を融通無礙に取り入れ、円満な解決策を示した。
  • 師の講義は仏教思想を融通無礙に説明しており、初心者にも理解しやすかった。
  • 規則を守りながらも融通無礙に対応する姿勢が、現場では求められる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字