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虚堂懸鏡

読み方:きょどう けんきょう

意味

心に私欲・執着・雑念などのわだかまりがなく、鏡が物をありのままに映すように、物事を偏りなく明らかに受け止められる状態をいう。澄み切った公平な心境、またはそのような心で物事を判断することのたとえ。

由来

中国禅の語。北宋の禅僧・圜悟克勤が編集した禅問答集『碧巌録』(およそ1125年成立)に見られる表現とされる。「虚堂」は何も置かれていない広間、「懸鏡」は鏡を掛けること。空の堂に鏡を掛ければ、訪れるすべての物が遮られずそのまま映るという情景から、私心なく万事を照らす心をたとえた。

備考

禅語に由来するため、日常会話よりも、精神修養・人物評・公正な判断を論じる文章で用いられる。「何も考えない」という意味ではなく、私心や先入観にとらわれないことを表す。

誤用・混同注意

  • 「懸鏡」を「県鏡」と書くのは誤り。
  • 単に「何もない部屋に鏡を掛ける」という物理的な意味ではなく、私心のない明澄な心のたとえである。

例文

  • 裁判官には、虚堂懸鏡の態度で証言と証拠を見極めることが求められる。
  • 批判を受けても感情的にならず、虚堂懸鏡の心で相手の意見を聞いた。
  • 指導者が虚堂懸鏡であれば、組織の誰もが安心して意見を述べられる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字