苦心惨憺
読み方:くしん さんたん
意味
心を痛め、さまざまに工夫しながら、非常な苦労を重ねること。「苦心」も「惨憺」も、心を砕いて苦労する意であり、同じ意味を重ねて努力の並々ならなさを強調する。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、杜甫の詩「丹青引贈曹将軍覇」にある「意匠惨淡経営中(意匠、惨淡として経営の中にあり)」が関連する表現とされる。画家が苦心して構想を練るさまを述べた「惨淡」に、「苦心」を重ねて成立した語である。なお、表記は「苦心惨澹」ともいう。
備考
人の努力や創作・研究の過程を、やや硬い文章語として強調する際に用いる。「苦心惨憺する」「苦心惨憺の末」の形が多い。「惨憺」は単なる悲惨さではなく、心を砕く苦労を表す。
別表記
- 苦心惨澹
補足
- 「惨憺」を単に「悲惨である」という意味だと誤解しない。ここでは心を痛めて苦労する意。
- 「苦心惨淡」と書かれることがあるが、四字熟語としては通常「苦心惨憺」または「苦心惨澹」と表記する。
例文
- 新製品の開発には、技術者たちの苦心惨憺が込められている。
- 彼は苦心惨憺の末、失われた資料をもとに地域の歴史を書き上げた。
- この細密な作品を見ると、作者がどれほど苦心惨憺したかが伝わってくる。