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色不異空

読み方:しき ふい くう

意味

仏教で、目に見える物質的・感覚的な現象である「色」は、固定した実体がないという真理である「空」と別のものではない、という意味。現象は存在しているように見えても、それ自体で独立不変に存在するものではなく、さまざまな条件によって成り立つことを説く。

由来

大乗仏教の経典「般若心経」にある句「色不異空、空不異色」に基づく。サンスクリット語の『般若波羅蜜多心経』を、唐の僧・玄奘が貞観23年(649年)ごろに漢訳したものとされる。「色」は物質・現象、「空」は固定的な実体がないことを指す。

備考

「空」は単なる空虚・無や、「何も存在しない」という意味ではない。すべてのものが因縁(条件や関係)によって成り立ち、独立不変の実体を持たないことをいう。通常は「空不異色」と対にして引用される。

誤用・混同注意

  • 「色」を単に「色彩」、「空」を単に「空っぽ」と解するのは不正確である。
  • 「しきふいくう」を「いろふいくう」と読むのは誤り。
  • 「色即是空」と混同されやすいが、般若心経では「色不異空、空不異色」に続いて「色即是空、空即是色」と説かれる。

例文

  • 僧侶は法話で、「色不異空」という教えは、物事を固定観念で捉えないための手掛かりになると説明した。
  • 般若心経の色不異空、空不異色という一節を読み、形あるものにも不変の実体はないという考えに触れた。
  • 失敗という出来事も条件によって生じた現象だと考えれば、色不異空の教えから執着を和らげる視点が得られる。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字