胆大心小
読み方:たんだい しんしょう
意味
度胸は大きく持ちながら、物事を行う際には細部まで慎重に注意を払うこと。大きな決断力・勇気と、用心深さ・緻密さをあわせ持つべきだという意味で用いる。
由来
中国・唐代の医師、孫思邈(そんしばく、581年頃~682年)の言葉として、『旧唐書』孫思邈伝に見える「胆欲大而心欲小、智欲円而行欲方(胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す…)」に基づく。『旧唐書』の成立は五代後晋の945年。ここから「胆大心小」という形で用いられるようになった。
備考
「心小」は、単に気が弱いという意味ではなく、細心で慎重なことを表す。無謀な大胆さではなく、勇気と用心深さの両立を評価する語である。
別表記
- 膽大心小
補足
- 「大胆心小」は誤記・混同であり、定着した四字熟語ではない。
- 「心小」を単に「気が小さい」と解し、全体を臆病の意味にするのは不正確。
例文
- 新規事業では、未知の市場へ踏み出す胆大心小の姿勢が求められる。
- 外科医には、大胆な判断力と、手技における胆大心小の注意深さが必要だ。
- 彼は交渉を胆大心小を旨として進め、大局を見ながら契約条項を一つずつ確認した。
分類
類義語
- 大胆小心
- 大胆細心
- 剛胆細心