肺腑之交
読み方:はいふ の こう
意味
互いに心の奥まで打ち明け、少しも隔てなく付き合う、非常に親密な交友・友情のこと。「肺腑」は肺や内臓を指し、転じて心の底・胸の内を意味する。利害だけによらず、深い信頼で結ばれた関係についていう。
由来
中国の歴史書「後漢書」に見える語とされる。「肺腑」は本来、肺と内臓の意で、身体の奥深くにあることから、心の奥底・偽りのない本心を表すようになった。「之」は「の」、「交」は交際・交友の意であり、「心の底を打ち明け合う交友」を表す。後漢(1~3世紀)の事績を扱い、南朝宋の范曄が5世紀ごろに編んだ書物に由来する。
備考
やや硬く文語的な表現で、日常会話では「心から打ち解けた友」「親友」などと言い換えることが多い。「肺腑」は身体器官そのものではなく、心の奥・本心のたとえである。
別表記
- 肺腑の交
補足
- 「肺腹之交」とは書かない。正しくは「肺腑之交」。
- 「肺腑」を「はいふう」と読まない。標準的な読みは「はいふ」。
例文
- 彼とは学生時代から悩みも夢も語り合ってきた、肺腑之交の友である。
- 二人は立場こそ異なるが、率直に意見を交わせる肺腑之交を結んでいる。
- 会社の利害を離れても支え合える相手がいることは、肺腑之交のありがたさを感じさせる。