繋風捕影
読み方:けいふう ほえい
意味
風をつなぎ止め、影を捕らえようとするように、実現不可能なことをしようとすること。また、根拠がなく実体のつかめない事柄を追い求めることのたとえ。無駄な努力や、当てにならない推測をいう。
由来
中国の正史『梁書』の「沈約伝」に見える語とされる。南朝梁(6世紀)の人物に関する記述を、唐代7世紀前半に成立した『梁書』が伝えたもの。風をつなぎ、影を捕らえることは不可能であるという比喩から、実体がなく不可能なことをいうようになった。
備考
文章語・評論語として用いられる難語。「繋風捕影の議論」「繋風捕影に終わる」などの形が多い。「捕風捉影」とは近いが、後者は根拠のないうわさや推測をいうことが多い。
別表記
- 繫風捕影
誤用・混同注意
- 「繋風捉影」と書くのは、「捕風捉影」との混同による非標準的な表記。
- 「係風捕影」は誤り。標準的には「繋風捕影」と書き、旧字体では「繫風捕影」とも書く。
例文
- 根拠のないうわさの出所を追い続けるのは、繋風捕影の努力に等しい。
- 資料も証言もないまま犯人像を断定するのは、繋風捕影にすぎない。
- 実現条件をまったく考えない計画は、結局、繋風捕影に終わるだろう。
分類
類義語
対義語
- 実事求是
- 現実的