空中楼閣
読み方:くうちゅう ろうかく
意味
空中に浮かぶ高い建物という字義から、しっかりした根拠・基盤・実現方法がなく、現実には実現しそうにない構想、理論、計画などをいう。実体のない空想や、見かけだけ壮大な考えを批判的に表す語。
由来
仏教の論書『大智度論』に見られる、実体がないものを空に現れる楼閣になぞらえる比喩に由来するとされる。『大智度論』はインドで成立した論書を、後秦の鳩摩羅什が5世紀初頭(およそ402~406年)に漢訳したものとされる。空中に見える幻の建物というイメージから、根拠のない構想・実現不能な計画の意味で用いられるようになった。
備考
ふつうは、非現実的で根拠のない計画や理論を批判的にいう。単に「壮大な建物」という意味ではあまり用いない。「砂上楼閣」は、計画そのものよりも、その土台・基盤の弱さに重点がある。
別表記
- 空中樓閣
補足
- 「空中楼格」は誤りで、正しくは「空中楼閣」。
- 単に空に浮かぶ美しい建物の意味だと誤解されることがあるが、一般には根拠や実現性に乏しい構想を批判的に表す。
- 「砂上楼閣」と完全に同義とするのは不正確で、「砂上楼閣」は脆弱な基盤の上に成り立つことに重点がある。
例文
- 根拠となる予算も技術的な検証もない構想では、空中楼閣に終わってしまう。
- 市場調査をせずに作った販売計画は、残念ながら空中楼閣だった。
- 理想を語るだけでなく、空中楼閣にしないための具体的な手順を示そう。
分類
類義語
対義語
- 実事求是
- 地に足が着く
- 現実的