結草銜環
読み方:けっそう かんかん
意味
人から受けた恩を決して忘れず、たとえ死後に至っても必ず報いること。また、そのように深い感謝の念を抱くこと。「結草」も「銜環」も、受けた恩に報いた故事に由来する。
由来
中国の二つの故事を合わせた語である。「結草」は『春秋左氏伝』宣公十五年(故事の時代は春秋時代、紀元前594年ごろ)に見える。魏顆が父の側室を殉死させず再婚させたところ、戦場でその父の霊が草を結んで敵将を倒し、恩に報いたという話である。「銜環」は後漢時代(1世紀ごろ)の楊宝が傷ついた黄雀を助け、後に黄雀が白玉の環を贈って恩返しをしたという『後漢書』の故事に基づく。
備考
非常に大きな恩への深い報恩の決意を表す、改まった文章語。日常会話よりも、挨拶状・謝辞・格調高い文章で用いられる。
別表記
- 結草含環
補足
- 「銜」を「含」と書く表記もあるが、標準的には「結草銜環」と書く。
- 「けっそうがんかん」と読まないよう注意し、通常は「けっそうかんかん」と読む。
例文
- このたびの御支援には結草銜環の思いでお応えいたします。
- 師の教えを受けた恩を忘れず、彼は結草銜環を胸に研究を続けた。
- 救ってくれた恩人に対し、彼女は結草銜環の覚悟で力を尽くした。