管鮑分金
読み方:かんぽう ぶんきん
意味
友人同士が互いの事情や人柄を深く理解し、損得や表面的な行動だけで相手を疑わない、厚い信頼と友情をいう。特に、利益の分け方が不均等に見えても、相手の貧困や事情を理解して責めないような関係を指す。
由来
中国春秋時代(紀元前7~6世紀)の管仲と鮑叔牙の故事による。司馬遷が前1世紀ごろに著した『史記』の「管晏列伝」では、若い管仲が鮑叔牙と商売をした際、貧しかったため利益を多く取っても、鮑叔牙は彼を貪欲だとは思わず、その貧しさを理解していたと記される。この二人の深い相互理解を「管鮑分金」という。
備考
「管」は管仲、「鮑」は鮑叔牙を指す。「金を公平に分ける」という意味ではなく、分配の不均衡があっても事情を理解して信頼する友情をいう。
誤用・混同注意
- 「鮑」を「包」と書かない。
- 「分金」を単に金銭を公平に分配する意味だと誤解しない。
例文
- 利益の配分をめぐっても互いを疑わない二人は、まさに管鮑分金の間柄だ。
- 彼は友人が多めの報酬を受け取った事情を理解し、管鮑分金を思わせる度量を示した。
- 長年の共同経営で築かれた二人の信頼は、管鮑分金と呼ぶにふさわしい。
分類
類義語
対義語
- 反目成仇
- 犬猿之仲