管鮑之契
読み方:かんぽう の ちぎり
意味
中国春秋時代の管仲と鮑叔牙のように、互いの才能や事情を深く理解し、利害や一時的な行き違いを超えて結ばれた、非常に親密で揺るぎない友情・信頼関係をいう。
由来
中国春秋時代(前7世紀ごろ)の斉にいた管仲と鮑叔牙の友情に由来する。鮑叔牙は、貧しかった管仲の振る舞いを利己的だと責めず、その才能を理解して斉の君主に推薦したとされる。この逸話は、司馬遷が前1世紀ごろに編んだ『史記』「管晏列伝」に記され、二人の名から深い友情を表す語が生まれた。
備考
主に文章語・改まった表現で用いる。恋愛関係よりも、互いの欠点や事情まで理解して支え合う朋友間の深い信頼を表す。「管鮑之交」も同じ故事に基づく定着表現である。
補足
- 「鮑」を「包」と誤記しない。「鮑」は鮑叔牙の名に由来する。
- 「かんほう」と読まず、「かんぽう」と読む。
- 「管鮑之交」と混同しやすいが、「管鮑之交」も同じ故事に基づく別の定着表現である。
例文
- 二人は学生時代から互いの力量を認め合っており、まさに管鮑之契で結ばれている。
- 意見が対立しても相手の真意を信じ続ける彼らの関係は、管鮑之契と呼ぶにふさわしい。
- 会社が苦境に陥ったとき、事情を理解して支援してくれた友人との間に、管鮑之契を感じた。
分類
類義語
対義語
- 反目成仇
- 不倶戴天