竜生九子
読み方:りゅう せい きゅうし
意味
同じ親から生まれたり、同じ環境で育ったりした子ども・人々でも、性格・才能・好み・進む道はそれぞれ異なるということ。特に兄弟姉妹の個性が一様ではないことをいう。
由来
中国・明代(15~16世紀)の李東陽の文集『懐麓堂集』に見える「龍生九子不成龍、各有所好(龍が九子を生んでも、皆が龍になるのではなく、それぞれ好むところがある)」という趣旨に基づく。竜の九人の子がそれぞれ異なる性質をもつという伝説から、同じ親の子でも個性は異なることを表すようになった。
備考
「九」は必ずしも実数の九人だけを指すのではなく、多数を表す語としても用いられる。竜の九子の名称や姿には複数の伝承がある。子どもや兄弟の違いを肯定的に述べる際に使う。
別表記
- 龍生九子
補足
- 「九人の子が全員、竜として生まれる」という意味ではない。親が同じでも子の性質や好みはそれぞれ異なる、というたとえである。
例文
- 三人の子どもは同じ家庭で育ったが、芸術を好む子、スポーツに励む子、研究者を目指す子と、まさに竜生九子だ。
- 兄弟なのだから同じ道を選ぶべきだと考える必要はない。竜生九子というように、才能や関心は一人ひとり違う。
- 同じ研究室の出身者でも進路はさまざまである。竜生九子とはよく言ったものだ。