秋扇見捐
読み方:しゅうせん けんえん
意味
秋になって不要となった扇が捨てられるように、女性が年を重ねて容色が衰えたために男性の寵愛を失い、見捨てられること。また、かつて重用された人や物が、事情の変化によって顧みられなくなるたとえ。
由来
前漢(紀元前1世紀ごろ)の班婕妤(はんしょうよ)作と伝えられる「怨歌行」に基づく。「秋節至り、涼風が暑さを奪うと、扇は箱の中に棄てられ、恩愛は途中で絶える」と、夏には重宝される扇が秋には捨てられる姿に、寵愛を失う女性の悲しみを託した。後にこの詩を収めた「文選」を通じて故事成語化した。
備考
本来は、女性が男性の愛情を失って捨てられる悲哀をいう語。現代では性別を限定せず、不要になって顧みられない人・物の比喩にも用いる。やや文語的で硬い表現。
補足
- 「秋扇見棄」と書くのは一般的な四字熟語としては定着していない。正しくは「秋扇見捐」。
- 「捐」は「えん」と読み、「しゅうせんけんえん」と読む。
例文
- 権力者の寵愛を失った彼女は、秋扇見捐の身となった。
- 新技術の登場により、かつての主力製品は秋扇見捐のように扱われた。
- 能力があっても環境が変われば秋扇見捐となりうるため、学び続ける姿勢が必要だ。
分類
類義語
- 色衰愛弛
- 秋扇捐棄
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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