琴瑟相和
読み方:きんしつ そうわ
意味
琴(きん)と瑟(しつ)という二つの楽器の音がよく調和すること。そこから転じて、夫婦の仲が非常にむつまじく、心がよく通い合っていることをいう。
由来
中国最古の詩歌集とされる『詩経』の「小雅・常棣」にある「妻子好合、如鼓瑟琴(妻子のよく和することは、瑟と琴とを鼓するがごとし)」に基づく。琴と瑟をともに奏でる調和が、夫婦和合のたとえとされた。『詩経』の詩篇は、おおむね西周から春秋時代(紀元前11世紀~紀元前6世紀頃)に成立したものとされる。
備考
主に夫婦の円満・親密さをたたえる、やや格調高い表現である。「琴瑟」は楽器名だが、日常会話では楽器の調和そのものより夫婦仲の比喩として用いられる。
補足
- 「琴瑟相和」は夫婦関係をいうのが一般的で、単に友人同士や組織内の協調を表す語として使うと、本来の比喩的な意味合いが弱くなる。
- 「琴瑟」を「琴瑟(ことしつ)」などと読まない。標準的な読みは「きんしつ」。
例文
- 祖父母は長年にわたり琴瑟相和の夫婦として、互いを尊重して暮らしてきた。
- 二人の穏やかなやり取りからは、琴瑟相和の関係であることがうかがえる。
- 結婚披露宴では、新郎新婦の末永い琴瑟相和を願う祝辞が述べられた。
分類
類義語
対義語
- 琴瑟不調
- 夫婦不和