矮人看戯
読み方:わいじん かんぎ
意味
背の低い人が芝居を見ようとしても前が見えず、周囲の人の評判に合わせるだけであること。転じて、自分で内容を確かめたり判断したりせず、他人の意見や世間の評判にむやみに同調することをいう。
由来
清代の詩人・趙翼(ちょうよく、1727~1814)の詩「論詩」其三にある「矮人看戯何曽見、都是随人説短長(矮人が芝居を見ても、実際には見えず、人に従って良し悪しを言うだけだ)」に基づく。詩は乾隆年間末期、1790年頃に作られたとされる。
備考
「矮人」は本来、背の低い人を指す歴史的な語であり、現代では人物への直接的な呼称としては配慮が必要である。主に、自主性なく評判に従う態度を批判する比喩として用いる。
別表記
- 矮人看場
誤用・混同注意
- 他人を見下したり、背の低い人をからかったりする意味で用いるのは誤り。自分の見識を持たずに他人へ同調することをいう。
- 「矮人看場」は誤字ではなく、辞書にも認められる異形である。
例文
- 内容を確かめず評論家の評判だけで名作と決めるのは、矮人看戯にすぎない。
- 会議で皆が賛成だからと理由を問わず同調する態度は、矮人看戯だ。
- SNSの多数意見をそのまま信じず、矮人看戯にならないよう一次資料を読もう。
分類
類義語
- 付和雷同
- 人雲亦雲
- 追従盲従