付和雷同
読み方:ふわ らいどう
意味
自分自身の確かな考えや判断を持たず、他人の意見やその場の多数意見に安易に同調すること。「付和」は他人の意見に調子を合わせること、「雷同」は自分の考えなく多くの人と同じ意見・行動を取ることをいう。批判的な意味で用いる。
由来
中国古典に見える「雷同」に由来する語である。『礼記』曲礼上には、他人の説をそのまままねたり、根拠なく「雷同」したりしてはならないという趣旨の「毋剿説、毋雷同」の記述がある。「付和」と「雷同」を重ねて、自分の意見なく他人に同調する意味を強めた。『礼記』は戦国時代から前漢期にかけて成立・編纂された礼制書で、現行本は前漢末~後漢期に整えられたとされる。
備考
多くは「付和雷同する」「付和雷同の態度」のように用いる。単に協調性があるという意味ではなく、主体性や批判的判断を欠いて安易に同調することを非難する語である。
別表記
- 附和雷同
補足
- 「付和」は「不和」ではなく、他人の意見に調子を合わせる意である。
- 「雷同」を、音や雷に関する語だと誤解しないよう注意する。
例文
- 会議で多数派の意見に付和雷同するのではなく、自分の根拠を示して発言してほしい。
- 流行だからという理由だけで商品を選ぶのは、付和雷同に陥る危険がある。
- 彼は周囲に付和雷同せず、データを検討したうえで慎重な結論を出した。