百味飲食
読み方:ひゃくみ おんじき
意味
さまざまな味を備えた、多くの種類の美味な食べ物と飲み物のこと。「百」は数が非常に多いことを表す。もとは仏や高僧への供養に用いる豊かな飲食物をいう仏教語で、転じて豪華で多彩なごちそう一般にもいう。
由来
仏典『大般涅槃経』に見える仏教語とされる。「百味」は百種もの味、すなわち数多くの美味を表し、「飲食」は飲み物と食べ物を表す。経典自体はインドで紀元後数世紀ごろまでに成立し、中国では5世紀ごろに漢訳が整えられた。日本には仏教伝来後、仏前への供養や法会に関する語として伝わった。
備考
現代の日常会話ではまれで、仏教・法要・雅文的な文章で用いられることが多い語です。「百」は正確に百種類という意味ではなく、「数多くの」の意です。
補足
- 「百味」は正確に百種類の味を数える語ではなく、「数多くの美味」という意味である。
- 「飲食」を一般的な音読みで「いんしょく」と読むのではなく、この語では通常「おんじき」と読む。
例文
- 法要の後、参列者には百味飲食が供された。
- 客人を迎えるため、主人は百味飲食を整えてもてなした。
- 仏前に百味飲食を供え、故人の冥福を祈った。