白衣蒼狗
読み方:はくい そうく
意味
世の中の物事や人の運命が、雲の形が次々に変わるように、きわめて短い間に変化して定まらないこと。また、その変転の激しさをいう。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、杜甫の詩「可歎」にある「天上の浮雲は白衣のごとく、しばらくして変じて蒼狗のごとし」に基づく。空の白雲が白い衣のように見え、たちまち青黒い犬のような形へ変わることから、世の中の急激で予測しがたい変化をたとえた。
備考
やや文章語的で、日常会話では多用されない。単に「変化する」ことではなく、移り変わりの速さ・不確かさを表す。白衣は医療従事者の制服、蒼狗は実在の犬種を指す語ではない。
補足
- 「蒼狗」を「蒼犬」と書くのは誤り。
- 「白衣」を医師・看護師などの白衣、「蒼狗」を特定の犬と解釈するのは誤り。雲の形の変化をたとえた表現である。
例文
- 技術革新の速い業界では、昨日の常識が今日には覆るほど白衣蒼狗の変化が起こる。
- 政界の勢力図は白衣蒼狗であり、一年前の予想がそのまま通用するとは限らない。
- 人生は白衣蒼狗だからこそ、順調な時にも慢心せず、苦しい時にも希望を失わないことが大切だ。