異口同音
読み方:いく どうおん
意味
多くの人が、それぞれ別の立場や場所にいながら、口をそろえたように同じ意見・評価・言葉を述べること。「異なる口から同じ音が出る」という意味で、皆の意見が一致している様子を表す。
由来
中国の正史『宋書』に見える語。南朝宋の官僚・庾炳之に関する記述で、人々が「異口同音」に同じことを述べたという趣旨から、皆が一致して同じ意見を言う意味になった。『宋書』は南朝斉の沈約が5世紀後半、488年頃に編纂したとされる。
備考
人々の意見・感想・評価が一致する場面で用いる。多くは「異口同音に~言う」「異口同音で~述べる」の形を取る。「異口同声」もほぼ同義だが、別の熟語である。
補足
- 読みを「いこうどうおん」とするのは誤り。正しくは「いくどうおん」。
- 「異口同声」はほぼ同義の別の四字熟語であり、「異口同音」の誤記ではない。
- 「異句同音」のように「口」を「句」と書くのは誤り。
例文
- 会議では、出席者が異口同音に新しい計画への賛成を表明した。
- その教師について、卒業生たちは異口同音に「親身になってくれる先生だった」と語った。
- 利用者からは、操作が分かりにくいという意見が異口同音に寄せられた。