狼貪虎視
読み方:ろうどん こし
意味
狼のように非常に貪欲で、虎が獲物をねらうような鋭く恐ろしい目つきで機会や利益をねらうこと。転じて、強い野心を抱き、貪欲かつ残忍に他人の利益や領土などを奪おうとするありさまをいう。
由来
中国の正史『旧唐書』の「張柬之伝」に見える「狼貪虎視、奄有南海…」という表現に基づく。狼の貪欲さと、虎が獲物をねらう鋭い視線を重ねて、貪欲で猛々しいありさまを表した。『旧唐書』は後晋の劉昫らによって945年ごろに成立した。
備考
日常会話ではまれで、漢文調の文章、歴史叙述、政治・企業活動への批評などで用いられる。単に熱心にねらう意味ではなく、貪欲さや攻撃性を伴う強い非難語である。
補足
- 「虎視眈眈」と混同して、単に注意深く見ている意味で用いるのは不正確。「狼貪虎視」には貪欲・残忍に利益や機会をねらうという非難の含意がある。
例文
- その独裁者は周辺国を狼貪虎視し、領土を広げる機会をうかがっていた。
- 新事業の利権を狼貪虎視する者が多く、交渉は容易にまとまらなかった。
- 彼らは競合会社の弱体化を狼貪虎視しており、買収の好機を待っている。