狷介不羈
読み方:けんかい ふき
意味
自分の信念や節操を固く守り、他人に迎合したり、周囲の慣習や権威に縛られたりしないこと。「狷介」は節義を守って妥協しないこと、「不羈」は何ものにも束縛されないことをいう。孤高で頑固という、やや硬い響きを伴うこともある。
由来
「狷介」と「不羈」は、ともに中国の古典漢文以来用いられてきた語である。「狷介」は自説・節義を曲げず孤高であること、「不羈」は馬をつなぎ留めないことから転じて、束縛されないことを表す。この四字熟語としての特定の初出文献・成立年代は明確ではない。
備考
主に人物の気質・態度を評する硬い語。褒めて「信念が強く独立している」とする場合と、やや批判的に「孤高で頑固」とする場合がある。日常会話より文章語で用いられる。
別表記
- 狷介不覊
補足
- 「狷介」を単に『偏狭で協調性がない』という悪い意味だけに限定するのは不正確で、節義・信念を守るという肯定的な意味も含む。
- 「不羈」は「ふき」と読む。
例文
- 彼は権力者に媚びることなく、狷介不羈な学者として生涯を送った。
- その画家の作品には、既成の流派にとらわれない狷介不羈の精神が表れている。
- 狷介不羈な性格ゆえに組織になじめない面もあったが、その信念は多くの人に敬意を払われた。