犬馬声色
読み方:けんば せいしょく
意味
犬を使った狩猟や乗馬、音楽、女色などの遊びをいう。転じて、ぜいたくな遊興や欲望のままの生活にふけることを、主に批判的な意味で表す。
由来
「犬馬」は犬を用いる狩猟と乗馬、「声色」は音楽・歌舞と女色を指す。これらを並べ、支配者や富裕者の遊興を表した漢語である。特定の一つの故事・古典を典拠とする成立時期は明確ではないが、日本では遅くとも室町時代後期、15世紀後半成立の『文明本節用集』に「犬馬声色」の形で確認できる。
備考
現代では日常的な娯楽一般よりも、ぜいたくで節度を欠く遊興を非難する文脈で用いることが多い。「声色犬馬」は語順を替えた類義表現。
別表記
- 犬馬聲色
例文
- 権力を手にした彼は犬馬声色に溺れ、政務を顧みなくなった。
- 祖父は、犬馬声色を戒めて節度ある暮らしを送るよう教えた。
- 史家は、王が犬馬声色にふけったことを国家衰退の一因として記している。