声色犬馬
読み方:せいしょく けんば
意味
音楽や女色、犬や馬を用いた狩猟・乗馬などの遊興をいう。転じて、酒色やぜいたくな娯楽に夢中になり、節度を失って遊び暮らすことを、批判的に表す語。
由来
中国の正史『隋書』の「斉王暕伝」に、隋の斉王・楊暕について「好声色犬馬(声色犬馬を好む)」と記されている。ここでの声色は音楽と女色、犬馬は猟犬や馬、またそれらを用いる遊興を指す。対象人物は隋代(6世紀末~7世紀初頭)の人物で、『隋書』は唐の636年に成立した。
備考
現代では日常会話より文章語で用いられ、享楽・放蕩を戒める否定的な響きが強い。「声色」は通常の「こわいろ」ではなく、この語では「せいしょく」と読む。
別表記
- 聲色犬馬
誤用・混同注意
- 「声色」を「こわいろ」と読まない。この四字熟語では「せいしょく」と読む。
- 「声・顔色・犬・馬」を並べた文字どおりの意味と解するのは不適切。ここでの「声色」は音楽と女色を指す。
- 「声色健馬」は誤記で、正しくは「声色犬馬」。
例文
- 彼は若いころ声色犬馬にふけり、家業を顧みなかった。
- 為政者が声色犬馬を追うばかりでは、民衆の信頼を失う。
- その小説は、主人公が声色犬馬の生活を捨てて更生するまでを描いている。